肺炎
発熱、咳嗽、胸部X線写真で肺に浸潤影が見られることを特徴とする。類似の症状を呈するものとして結核、心不全、胸水貯留、肺塞栓症、肺癌があるので気をつける。特に浸潤影が遅れて現れることがあり、注意が必要である。このため気管支炎疑いでもグラム染色を行うことに意味があると考えられている。何故なら、肺炎であった場合は原因微生物が大きく異なるからである。肺炎は大まかに言うと市中肺炎、院内肺炎、誤嚥性肺炎に分類される。これらの分類の意義は起炎菌が全く異なることが予想できるからである。院内肺炎では緑膿菌などによって起こり、レジオネラなどはまず罹患しない。誤嚥性肺炎は口腔内常在菌によって起こることが多い市中肺炎は大きく分けると定型肺炎と非定型肺炎に分かれるとされている。定型肺炎は肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、モラクセラ・カタラーリス、黄色ブドウ球菌などが原因で胸膜刺激症状が見られる場合は特に疑わしいとされている。胸部X線写真ではコンソリデーションが認められるのが典型的である。非定型肺炎ではマイコプラズマ、クラミジア、レジオネラなどが考えられ、これは亜急性の発症であり、消化器症状(嘔吐や下痢)が見られる場合は特に疑わしいとされている。レジオネラ肺炎で意識障害が認められることも有名である。肺炎の軽快によって、意識障害も消化器症状も軽快する。胸部X線写真では間質性陰影を示すのが典型的である。いずれにせよ診断をするにはグラム染色と喀痰培養が必要である。グラム染色では上皮細胞が見えず、白血球が多数見えるところで細菌を確認しやすいと言われている。
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アメリカのおける肺炎のガイドラインでは定型肺炎と非定型肺炎の区別は不可能とされているが、日本の肺炎のガイドラインは区別が可能としている。
慢性中耳炎は極めて多様であるため急性中耳炎に関して述べる。発熱、耳の痛みが主訴となる。典型的には高熱で耳を痛がる子供である。外耳炎と異なり耳を引っ張っても痛みが増強しない。必ず耳鏡による鼓膜観察にて鼓膜の腫脹を確認するべきである。治療は基本的に対症療法でありアセトアミノフェンを用いることが多い。